ゴールデンウイークも終わった5月後半という時期のせいか、日本人観光客は本当に少なかった。前に行ったのは夏休みであったので、パリの人々はバカンスで南仏に出かけ、ツアーの日本人に嫌というほど出会った。
ムーラン・ルージュのディナーショウにガイドしてくれた女性。ソルボンヌ大学でフランス語を勉強中とのこと。将来、フランス語教師になるとのこと。それにしてもフランス語というのは語感がきわめて柔らかい言葉だなということを、彼女の話し言葉を聞いているとつくづくと感じた。在仏7年目。翔んでる女性。
ブランシュ広場(ムーラン・ルージュの近く)のタクシー乗り場で出会った女性。4年間の留学を終えて今から日本に帰国するとのこと。親切にメトロの駅を案内してもらった。これまた、翔んでる女性。
パッサジュー・ショワズール(市場みたいに様々の店が並んでいる)へわざわざ道案内をしてくれた女性。温子の絵筆を買い求めるため、オペラ座から横道に入り、パッサジュー・ショワズールをウロウロ探していたとき、小柄な60歳過ぎの女性が「どこへ」ということで、わざわざ市場の入り口まで道案内をしていただいた。あまりの親切に恐縮するのみ。主人が偶然にも画家であるとのこと。画材を買われるのならモンパルナスの近くによい店があると紹介してもらうが、時間がなくて行けなかった。在仏30年。
稔
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